6月23・24日 特定非営利活動法人全国LD親の会
第11回総会・研修会及び公開フォーラムが開催されました。
報告は、ゆうの会代表 西村さんです
名古屋駅前の愛知県産業労働センターウインクあいちで
上記総会・研修会、翌日に公開フォーラムがあり
ゆうの会からは7名が参加しました。
全国LD親の会は1990年に設立、ゆうの会は、会設立年の1994年に加盟しています。
◇研修会の報告
「親亡き後の課題―自立の課題」
講師 鈴木 美登里氏(社会福祉士)
驚いたことに、ご本人も、そばでPCなどのサポートをされているお嬢さんも
発達障害の当事者であると自己紹介される。
美登里氏は不登校の経験者であり
NPO全国ひきこもりKHJ家族会連合会事業委員や
(家族が抱えこんでいる)社会参加していない若者たちの課題に対して
ワンストップ相談をするNPOオレンジの会を発足され理事をされている。
一般社団法人OSD(親(O)が死(S)んだらど(Ⅾ)うしよう)
よりそいネットワークにも加盟されているという。
お嬢さんも資格を持って、そのような方たちの支援に従事されている。
(私からは、お二人とも発達障害当事者とは思えず
見えないところで苦労されてきたのかなと思うばかり。)
鈴木氏のひと言ひと言が私には痛い言葉で
これからどう対処していけばよいのだろうと
考えさせられることがとても多かった。
・ひきこもっている方の高齢化と長期化
・家族ができること、地域ができることは?
・子の自立をどうとらえるか
(ひきこもりで生活機能が低下?/働いているか/精神的自立/身辺自立/経済的自立/社会的自立)
・子が自立するためには、親が子供から自立することを優先する!(精神的に自立/親を卒業する/子への抑圧をやめる)
・親でもなく子でもなく共に生きる家族(親を卒業する/親と子でいることによる制約/
親と子という関係性⁼日本的な家族システムが問題という見方)
・自立に向けて「環境の整備」をしたか(親も子も)
・子自身の自立課題(整理整頓が苦手/環境の変化や予定変更が苦手/社会的な未熟さ)
・自立へ向けての社会的な課題(本人の情報開示をどうするのか―世間に分かって貰う為に/ 騙されやすいなどなど)
以上、親と子の自立へ向けての課題
就労するまでと就労してからの様々の支援事例を詳しく述べられた。
「家族信託」という新しい言葉もお聞きした。会の行事としてもう一度聞けないかと思った次第です。